「契約不適合責任」という言葉を、耳にしたことがあるでしょうか。
契約不適合責任とは、商品やサービスが契約内容に合致しない場合に、売主が責任を負うことを定めた制度のことです。
今回の記事では、契約不適合責任の内容について解説していきます。
▼契約不適合責任の内容
■追完請求権
買主は、売主に対して目的物の修補や代替品の引渡し、または不足分の引渡しなどの追完請求ができます。
不完全なものを引き渡された場合、完全なものを渡すように請求できる権利です。
■代金減額請求権
買主が追完の請求をしたものの、一定の期間内に追完がない場合や、そもそも追完不能の場合などに代金の減額を求めることができます。
ただし、適合が買主事情による場合は、代金減額請求権は認められないため注意が必要です。
■損害賠償請求権
損害賠償請求権とは、故意または過失に基づいて他人の権利を侵害した者に対し、損害の賠償を請求する権利のことを指します。
例えば、雨漏りによって家電が故障した場合や、補修工事のために仮住まいを利用した場合などが対象です。
■契約解除権
「買主が期間を定めて追完するよう催告したが、相当期間内に追完がない」という場合は、買主に契約解除権が認められます。
また契約や法律の規定により、当事者の一方が解除権を有するときは、相手に対する意思表示によって決定します。
▼まとめ　
購入した商品やサービスに欠陥があった場合、買主は売主の契約不適合責任を追及できます。
売主の契約不適合責任が認められた場合は、早めに専門家へ相談し対応策を検討しましょう。
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